山本総領事より新年のご挨拶

 

 

在留邦人の皆様、

 

2014年、明けましておめでとうございます。

 

昨年は明るくて前向きな動きが見られた年でした。そして、本年もその動きが更に強くなることを期待しています。

日本国内は盛り上がった雰囲気にあります。いわゆるアベノミックスの効果もあり、GDPは4四半期連続でプラス成長しており、また、2020年の東京オリンピック招致の決定は私たちを大いに勇気づけました。

 

二国間関係では、安倍総理がカナダを訪問し、ハーパー首相との間で日加関係を一層推進する方途につき有意義な会談を行いました。液化天然ガスの対日輸出に向けた話し合いが具体化するなど、迅速かつ着実なフォローアップが行われています。また、日加経済連携協定も4回目の交渉が先ほどオタワで開催されたところです。

 

本年、日加の交流を促す具体的な動きを幾つかご紹介しましょう。この春には「架け橋」プロジェクトの下、日本の高校生達がトロント、オンタリオ州を訪問し、昨年訪日したカナダの生徒達と再会します。若い人たちの交流は、相互理解を深める上で、誠に有意義です。そして、7月からはトロント・羽田の直行便が就航します。春からNHKの連続テレビ小説で「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子の生涯を描く「花子とアン」が放送されますが、これらが相まって、人的・観光交流が一層進むことを望んでいます。

 

トロントは今や北米第四の都市となりました。そのトロント、そしてオンタリオ州と日本がウィン・ウィンの関係を進めていけるよう私どもとしても微力を尽くすつもりです。併せて、邦人保護・領事サービスの提供、日本企業支援に引き続き取り組んで参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

末筆ながら皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

在トロント日本国総領事
山 本 栄 二