7月の犯罪
性的暴行事件捜査で犯人捜索
7 月 6 日付市警ニュース
( Japanese Social Service より情報提供)
市警性犯罪課は、以下2件の性的暴行事件に関し、一般市民の協力を求めている。
1. A 事件の概要
• 7 月 5 日水曜日午前 8 時ごろホルコーム通りとエディスバル公園付近で 31 歳の女性が、公園内を歩いているときに背後から掴みかかられ、立ち木の多い場所に引きずりこまれ、暴行を受けた。
• 犯人はその上、女性のハンドバッグを掴み取り、ホルコーム通り方面に逃走した。
犯人は男性、褐色の肌色、南米出身者の可能性あり、濃い茶色の短髪。服装はジーンズにランニングシューズを履き、半そでのシャツを着ていた。
2. B 事件の概要
• 7 月 6 日木曜日午前0時 30 分ごろミラー通りとリンダー通り付近で 38 歳の女性が帰宅し、アパートのドアの鍵を開けようとしているとき、何かで後頭部を強打された。
• 女性は打たれて朦朧としたが、何とかアパートに入ったところ、犯人が部屋に入り込み、暴行を加えた。
犯人は被害者によると黒人男性。
1 人で行動する場合は十分に警戒し、常に周囲に注意するように。
JSS 説明
今回は頻発している性的暴行事件を 2 件同時に掲載した。ともに典型的な事件内容であり、注意を喚起するためである。
どちらの事件も 1 人で行動中の女性が狙われている。背後から襲われているのも同様である。
1 人で行動する事は出来れば避けることが望ましいが、常に家族や信頼できる友人などと同道する事は容易ではないと考えられる。記事にもあるように、 1 人で行動するときは狙われやすいことを念頭に入れて、人通りの少ないところを避けるとか、周囲の状況に注意を払う姿勢が大切である。また行動をパターン化 せず、犯人が待ち伏せなどをしにくくすることも必要な予防処置である。たとえば 7 月 6 日発生の、アパートに入ろうとした女性を襲った例では、犯人は女性に家族がいないことを知っていた節がある。
ち なみに 2005 年の市警統計によると、非暴力の性的犯罪(誘引や露出など)を含む事件の発生は 2,723 件で 2004 年に比べ 8.4 %増加しており、発生率は人口 10 万人当たり 101 件である。また被害者の年令は 0 ~ 24 歳が全体の 70 %、 0 ~ 34 才が約 85 %を占めている。
また不幸にして被害にあった場合はすぐに警察に通報し、警察の迅速な初動捜査を可能とするとともに、時間を置くことで被害が大きくなることを防ぐべきである。
ホテル発砲事件続報 - 3 人逮捕、コカインに絡む嫌疑
7 月5日付市警ニュース
( Japanese Social Service より情報提供)
(既報記事を参照)
警察が 28 階の客室を捜査した際に、約 4KG のコカインと思われる物が発見されたところ、市警麻薬班は当事件に関して 3 人の容疑者を逮捕した。
1. 銃撃の被害者でもあるショーン・エレズ(36歳、ケベック在住)の嫌疑
(1) 取引のためのコカイン所有
(2) コカイン所有
2. ナタリー・アビタン( 27 歳、ケベック在住)の嫌疑
(1) 取引のためのコカイン所有
(2) コカイン所有
3. イブジーン・スターチック( 22 歳、 BC 州在住)の嫌疑
(1) 取引のためのコカイン所有
(2) コカイン所有
この 3 人は 7 月 5 日、クイーン西通り 60 番地の旧市役所法廷に午前 10 時に出廷する予定である。
JSS 説明
この発砲事件は、警察ないしはそのほかの新聞報道などによれば麻薬取引に絡んだもので、観光客などの利用が多い一流のホテルで起きている。
新 聞報道によると警察は、通常場末のモテルやホテルで行われると考えられやすい不法行為を、合法な取引のようにカモフラージュするために一流のホテルは恰好 の場所であり、また自宅などを利用するのに比べて後をつけられにくい、盗聴などされ難いなどの利点もあると語っている。
ホテルは事件当夜、 3 回ほど宿泊客に自室内に止まるよう緊急放送を行ったという。その後特に危険が回避されたというアナウンスはなかった。ホテルは翌日には通常の営業を行っている。
銃 撃被害に遭ったのはケベック在住で、米国で麻薬取引に関わる罪で懲役 15 年の判決が下り、国籍のあるカナダで囚役し、先ごろ保釈になった、事件に関わる麻薬取引当事者である。同道していたガールフレンドは同じケベック在住の銀 行員で、パートナーの過去については認識していなかったと報道されている。
「ト ロントは安全」、「一流ホテルは安全」といってもこのような危険な事態が起きないという保障はない。新聞報道でホテルの支配人が語っているように「何かが 起きて不思議ではない」ことをしっかりと認識し、事件のとばっちりを受けないようにするばかりではなく、自衛のための手立て、
• 少なくともドアチェーン、装備されていればデッドボルトをかけ、見知らぬ人に対してはドアを開けない。
• 貴重品はホテルの金庫に預ける。
• むやみに部屋番号を人に言わない。
• ホテル従業員を偽るケースも少なくないので、入室を要請する従業員がいたら、ホテルのフロントに確認する。
• 疑わしい行動はフロントに連絡する。
などを励行することを勧める。
ホテルで銃撃事件
7 月 4 日付市警ニュース
( Japanese Social Service より情報提供)
7 月 3 日月曜日午後 9 時 40 分ごろ、ハーバースクエアー 1 番地のウェスティン・ハーバー・キャッスル・ホテルから銃撃事件に関する通報があり警察が出動した。
銃撃事件は 28 階のホールで起きたことが確認され、警察は 16 階のエレベーター内で、腹部に 1 ヶ所、足に 2 ヵ所の銃傷を受けた男性を発見した。また、 36 歳の男性は、病院に運ばれたが、命に別条はない模様。
緊急機動隊が捜査を行ったところ、発砲した人物はすでにホテル内には見当たらなかったため、ホテルの利用客に対する危険性はないと判断され、一時避難中の宿泊客はホテルに戻った。
ウェスティン・ハーバー・キャッスル・ホテルは進行中の警察の捜査にきわめて協力的である。