7月の犯罪

 

 


ウイッシュフォード通り地区で起きた武装強盗ならびに発砲事件捜査で男に20件の嫌疑

 

13年7月3日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

7月1日月曜日午後3時20分、警察はウイッシュフォード通り地区で起きた発砲の通報で出動した。
事件の状況は:

被害者は命には別状のない傷を負って、病院に搬送された。
7月2日火曜日午後2時30分、トロント在住の Milton Delroy Brown 19才が、以下の嫌疑で告発された。(訳者注:15項目中以下以外は不法銃器の保有ないし銃器の不法保有などの関連のため省略)

  1. 銃器で武装した強盗
  2. 加重暴行
  3. 傷害を目的にした発砲

(以下略)

 

JSS説明
当地では、路上強盗や押し込み強盗などで、銃器が使用されるケースは枚挙に暇がないほどだ。これは、米国よりは少ないとは言え、日本に較べて銃器保有が極端に多い当地では、当然と言わざるを得ないのかも知れない。さらにトロントでは、非登録で流通している銃器も数多く出回っていると言われている。
日本の常識では、銃器を伴う強盗は頻繁に起きる事ではなく、したがって万一自身が遭遇した場合にどう対応するか、あらかじめ考えている人は多くはないと思われる。
そういった場合について当地の警察などが、頻繁に注意を喚起しているのは、万一出会った場合、とりあえず犯人の指示にしたがい、一方で犯人の人体、特徴などを的確に記憶し、危険が去ったらすぐ警察に通報することだ。
そうすることによって最悪の被害を避けると共に、犯人逮捕に貢献することが大切だとの観点である。
ケースによっては、銃器がモデルガンだったり、偽装したものである場合も考えられるが、あえて危険は犯さない心構えを普段から意識しておくようにしよう。

 

 

 

性的暴行警報、犯人捜査、男の写真公開

 

13年7月9日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

市警は、現在進行中の性的暴行捜査につき、一般の注意を喚起している。
報告によると:

男の人体は、白人で身長6フィート(約183cm)、髪の色は薄茶色で両側を刈り上げ、後ろに掻き上げた髪をポニーテールにまとめ、顎鬚があり、顔ににきび痕があった。左腕に、大きな刺青があった。
本件に関係する情報を持っている人は警察(電話416−808−5500)、または匿名でクライムストッパーズ (電話416−222−TIPS (8477)、オンラインの場合 www.222tips.com、テキスト通信の場合TORにつづけてメッセージをCRIMES (274637)に、ないしは情報をFacebookに残されたい。Crime Stoppers Mobile AppはiTunes、Google Play及びBlackberry App Worldから無償でダウンロード出来る。
カナダの刑法が定める性的暴行は、被害者が求めないすべての性的接触を意味する。これは接吻、掴みかかり、性器接吻、挿入を含むすべてである。性的暴行の通報の方法など、さらに詳しい情報は、性犯罪課のウエッブサイトに記載がある。

 

JSS説明
筆者が本稿作成のために頻繁に読む、市警ないしはGTA各警察がウエブサイトに公表する事件発表の中で、多くを占めるものの一つは性的暴行事件だ。市警サイトの統計にある、警察に通報された事件数は年々増加し、最新データは2011年のもので、2961件となっている。ちなみに同じ統計では、非性的暴行事件は22705件と、この方が多数発生しているやに見えるが、性的暴行事件の通報率が、一説によると発生実数の1割程度とされている事を考えると、実際には莫大な数の性的暴行事件が起きている可能性が推定出来る。
今週7月11日に、犯人の似顔絵と共に市警サイトに発表された「性的暴行の可能性がある」事件の一つは、以下のような内容だった。(一部抄訳)
・・・・・・

・・・・・・
この種の事件発表は、発生した事態のどこまでを公表しているか判然とはしないので、実際の状況は明確ではないが、見方によっては事件とは言いきれないものでも警察が真摯に取り上げていると知ることは、当地社会の性的暴行に関わる認識に通じると考えても良さそうだ。
カナダ刑法の性的暴行の定義は、訳出した記事に含まれている通りで、「被害者が求めない、(訳者注:物理的、非物理的を問わない)すべての性的接触」を意味している。被害者が、自身を守るだけではなく、犯人に再犯の機会を与えない、ないしは他に被害者を作らないためにも、事件発生を通報することは極めて大切だ。

 

 

4月の犯罪

 

 

ジェラード通り・ブロードビュー通りで性的暴行

13年4月2日 市警ニュース
JSSによる情報提供



市警は3月30日土曜日、午前0時45分ごろに起きた性的暴行事件に関し注意を喚起している。
報告によると:

車はオレンジと青緑色の4ドアだった。
男は、肌色は薄い褐色、年令45から50才、痩せ型で一部がはげた薄い髪、顔にヒゲがあった。
カナダの刑法で定められる性的暴行は、被害者が求めないすべての性的接触を意味する。これは接吻、掴みかかり、性器接吻、挿入を含むすべてである。性的暴行の通報の方法など、さらに詳しいに情報は、性犯罪課のウエッブサイトに詳しく記載がある。
https://www.torontopolice.on.ca/sexcrimes/

 

JSS説明


性的暴行に関する事件は、各警察のウエッブサイトに非常に頻繁に発表される。しかし、内容にデリケートなものを含むためか、発表は、詳細な状況には触れないものが殆どで、被害を防ぐ情報目的には沿わないので、本稿で取り上げることが少ない。
本記事は、事件の発生と共に、関連情報を掲載しているウエッブサイトを紹介している。被害を防ぐ方法などいろいろな情報を掲載しているサイトが紹介されているが、特に一読を奨めたいのは、性犯罪取扱いに特化している市警の部門であるSex Crimes Unitのサービス内容紹介ページだ。
このページは被害を受けた人の保護を目的にする部門の紹介をする上で、性犯罪の定義、警察による被害者救済の概要、加害者になりうる人物、被害をもたらす原因、警察以外の被害者救済を目的とする組織などを、平易な英語で簡便に紹介している。

 

 

 

安全警報、市警は押し込み窃盗捜査にともない協力を呼びかけている

13年4月8日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

 

市警は市内ミッドタウンで続発している窃盗事件に注意するよう呼びかけている。
報告によると:

警察は家の周囲や近隣で怪しい人物や車に注意、家の戸締りを厳重にし、在宅の場合でも警報装置を作動させ、屋外燈を点灯して犯人の侵入を避けることを忘れないように呼びかけている。

 

JSS説明


トロント市警が公表している統計によると、2010~11年に発生した一戸建住宅が狙われた窃盗事件は年間約5000~5500件、アパートなどの集合住宅では約2900~3200件となっている。ちなみに日本の警視庁が発表している統計では、平成23年東京では、一戸建住宅で起きた侵入を伴う窃盗事件は約1900件、中高層ないしはその他の住宅では約2700件となっている。トロントの発生状況が多いか少ないかを判定するためには多くの地理的、社会的要素などを勘案して判断しなくてはならないが、いろいろな見方があり簡単には言えないが、単純に人口約270万のトロント市で起きる頻度としては少なくない。
市警は、夜間就寝中の家を狙う強盗に以下の注意を呼びかけている。

などは常識とはいえ、警察の指摘があるということは、これらの防犯対策が不十分な家が多いからである。
さらに当地の場合、銃器犯罪が多い実情を勘案すると、いわゆる物取りが強盗、そして傷害や殺人に発展する可能性が低くないことを考えると、家宅侵入窃盗犯と言えども、狙われない工夫をし、大きな被害を未然に防ぐことが大切だ。

 

 

 

安全な卒業パーティー(PROM)のため学生や保護者への注意事項

 

13年4月19日 ヨーク郡警察ニュース
JSSによる情報提供

 

 

以下はヨーク郡警察からの、学期終了に伴って近づいたPROMの季節を安全で楽しく過ごすための、学生及び保護者への助言だ。
まず学生の皆さんは、仲間と共に責任ある行動をする様にしてほしい。
愚かな決断は、素晴らしい夕べや未来をめちゃくちゃにしてしまう。
以下は安全のための助言だ。

郡警察によると、飲酒または薬物を服用した学生がPROMに参加することは、教育委員会の決まりで禁じられていると認識している。
公共の場でのアルコールの所持、不法な麻薬の所持、公共の場での酩酊、未成年飲酒、公共の場での迷惑行為、飲酒運転は法に反することを忘れないようにしてほしい。
さらに詳しい情報については郡警察公報室(電話 866-876-5423, ext.7099 or 7923)に連絡されたい。

 

JSS説明


舞踏会を意味するPromenadeが語源で、高校卒業時の若い人たちの集まりPROMが時に羽目を外す機会になってしまい、不慣れな飲酒などが手伝って思わぬ事態に発展してしまうこともある。
責任ある構成員となって社会を支える様になる人々が、自立した生活の出発に当たって不都合を引き起こしたり、汚点を残してしまう事態は、本人の自覚はもとより、保護者など周囲の力も借りてぜひ防ぎたいものだ。
学校ないしは関連機関、ヨーク郡警察等、各警察などがいろいろな機会を通じて注意を喚起するが、警察による注意の内容から、飲酒と飲酒運転などに伴う事件事故に重点がおかれている。
また、飲酒以外にも、性的な無軌道や若年故の興奮が災いする事態も少なくない。事件事故を防ぐ心構えを伝えることは、若者の門出であるPROMを有意義に過ごし、自分の将来を大切にすると共に、社会人としての責任ある生活態度を今一度思い起こさせるよい機会だと考える。

 

 

 

アベニュー通り・フェアローン通りで本年12番目の死亡自動車事故

13年4月25日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

4月16日午後2時45分、警察はアベニュー通り・フェアローン通りで起きた人身事故の通報で出動した。
報告によると:

女性は生命に係わる重傷を負って病院に搬送された。
4月25日木曜日、68才の女性は病院で死亡した。

 

JSS説明


統計によるとここ数年の当地の自動車事故は、長期の範囲で見ると漸減傾向にあるとはいえ、年毎には一進一退の状況にある。死亡自動車事故はもとより事故の総数は傾向としては減少しているが、微増する年もあるのが実態だ。
警察は多方面に渡る事故撲滅努力を続けているが、撲滅は容易ではないと見るべきだろう。発生状況を他の地域と比較することは、状況が多くの要素によって変化すると考えられるので単純には出来ないが、例えば東京と比較すると、人口10万人あたりの事故発生率は東京の約406件に対してトロントは約1864件と4倍以上の数字になる。当地で事故に遭遇する可能性は、東京に比べるととても多い。
本記事は高齢者の死亡自動車事故だが、被害者が横断歩道のない場所で道路を横断中に起きた事故である。
一般に事故発生の3大要因は:

と言われるが、これらはあくまで運転者ないしは加害者に係わる要因だ。一方警察は、歩行者事故被害者の事故発生時点での状況について:

を指摘することが多い。さらに、被害を防ぐ方法として、横断する際、接近する自動車を確認し、運転者と目を合わせることを推奨している。

 

5月の犯罪

 

 

 

安全警報、女性を狙ったひったくりが多発

 

13年5月3日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

市警は多発するひったくりに注意するよう警報している。
最近のひったくりはエグリントン西通り、ローレンス西通り、ブリムリー通り、マーカム通りに囲まれる地域で起きている。
犯人は、16~73才のネックレスをつけている女性を狙っているようだ。何人かの被害者は軽傷を負わされた。
これまでに複数の犯人像が浮かび上がっている。犯人はともに男性で、黒人、19~22才位、身長5フィート10インチから6フィート(178cm~183cm)、フードつきのスエットシャツとブルージーンズを着用、また、白人男性で15才位、中肉でポニーテールに結んだ長髪をしていると思われ、黒っぽいフードつきスエットシャツを着用している。

 

JSS説明

いわゆるひったくりは、被害者の気を逸らす行動をしたり、注意を他に向けさせるなどで油断を誘い、行われるのが普通だ。従ってその多くは、被害者が手口を知って、注意することで防げるケースが多い。しかし今回のケースはかなり暴力的かつ無差別であり、狙われたら防ぐことは難しそうだ。そして乱暴な手口だけに、被害が物のみではなく、負傷の事例もあるという。
狙われることを防ぐには、装飾品を見えにくくする事が考えられるが、装飾品の目的から考えて実行は難しいだろう。ただし後ろから襲われないように、後ろからは装飾品の使用が見えないようにすることは無意味ではなさそうだ。
さらに、常識ではあるが、出来るだけ一人の行動を避け、常に周囲の不審な行動をする人物に注意を怠らないことが予防手段と言えそうだ。また、万一被害を受けたら恐れずに大声で周囲の注意を引くことも、一定の効果がある。
なお、今回の事件とは異なるケースだが、ハンドバッグなどのひったくりで負傷する被害を避けるためには、ベルトを体に掛けない事が推奨されている。

 

 

銃を使った強盗犯人の特定で, 一般市民の協力が求められている

 

13年5月9日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

 

トロント市警は銃を使った強盗犯人の特定で、一般市民の協力を求めている。
報告によると:

男はファウンテンヘッド通り40番地に向かって走り去った
男は黒人で、身長5ft8inから5ft10in(約173cmから178cm)、中肉で瞳の色は茶色、短い黒色のアフロ髪にしていた。着服は、オレンジベースで多色が入り混じったサイズ調整バンドのない野球帽をかぶり、青色の、デニムのジーン生地のジャケット、"True Religion" 製の、後ろポケットにオレンジ色の糸飾りがついた色落ちジーンズにオレンジ色の靴を履いていた。

 

JSS説明
今回の事件では、銃器が使われたものの発砲には至らず、被害も携帯電話の盗難のみであったのは不幸中の幸いと言ってもよいだろう。これまでも、犯行に抵抗し、被害を大きくした例が数多くある。
一方で、携帯電話など身近に所持している機器などを狙った犯行は、頻繁に起きている。事件はかなり偶発的に見えるので、被害を避けるのは難しいが、人気の少ない場所を通るなどの場合、出来れば複数人での行動が、被害防止に役立つかも知れない。
一方、事件で使われた銃器が実際に発砲できるものであったかなどについては、今後の捜査に待たなくては判明しないが、他の多くの事例から判断して、当地では街のどこにでも銃器があり、事態によっては発砲に至る可能性が否定できない事から、犯人とのやりとりには細心の注意が必要だ。忘れてはならない事は、この様な状況では犯人の指示にはとりあえず従い、一方で犯人の人体、特徴などをしっかりと見て記憶し、危険が去ったらすぐに警察に通報することだ。そうすることによって、自身の安全を確保し、また更なる犯行の発生を未然に防ぐことが出来ると認識しよう。

 

 

513から20は、トロント市警も参加している全国交通安全週間

13年5月13日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

カナダ全国の警察とトロント市警は、5月13日(月)から5月20日(月)の全国交通安全週間の推進に関わっている。
全国交通安全週間は、交通安全推進と取り締まり強化運動で、全国警察署長協会、全国の警察及び運輸省が推進している。
各警察組織間の相互強力による活動は、カナダの道路を世界一安全なものにする事を目標としている。
各警察の警官は、無責任なドライバーに不適当な習癖や運転を指摘し、並びに教育や注意の喚起そして取り締まりを通じて安全の増進に努める。
以下の4点が、交通安全の重点事項だ。

注意散漫運転は、事故発生につながる重大で増加している、交通安全を犯す危険要素であり、州内の各警察は州を通じて事故発生につながる主要な原因要素だと見ている。

 

JSS説明
訳出の目的は安全運動週間の周知ではなく、警察による主要事故原因の指摘である。
記事に示されている4つの主要原因は、警察が頻繁に指摘しているものだが、事故発生のニュースを見ていると多くが指摘された原因で起きており、注意の喚起がドライバーに行き届いていないと言わざるを得ない。
手持ちに原因別の適当な事故統計は見あたらないが、市警管轄地域内では、この数年間毎年5万5千件内外の事故が起きており、死亡事故は40~50件、負傷事故が1万1千から2千、物損事故が4万3千から5千と報告されている。
当地は例えば東京と較べ、人口、人口密度、道路延長キロ数、自動車所有数や運転距離、ないしは道路の混雑状況や走行速度、歩行者の状況など、事故発生に関わる多くの要素で相違があるので単純に多少を比較することは出来ないが、発生している数から、自身が事故に巻き込まれる、ないしは事故を起こす可能性は少なくなと言えそうだ。
警察が指摘する4大原因はもとよりその他の原因、例えば歩行者の不注意道路横断など、事故の加害者はもとより被害者とならない注意も怠らないようにしよう。

 

 

集団による性的暴行捜査で3人の男に8件の嫌疑

13年5月21日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

5月18日土曜日午前3時47分、警察は揉め事の通報で、ウインザー通り・ブルージェイ通り付近に出動した。
報告によると:

さらに:

トロント在住のHewad Ahmadzai 26才、Omeed Ahmadzai 24才、及びNazeef Ahmadzai 30才に:

  1. 監禁
  2. 集団性的暴行の嫌疑がかけられた。

Omeed Ahmadzai 24才及びNazeef Ahmadzai 30才にはさらに:

  1. 性的暴行の嫌疑がかけられている。

警察は他にも被害者がいると見ている。これら3人の男の写真が公表されている。
カナダの刑法で定められる性的暴行は、被害者が求めないすべての性的接触を意味する。これは接吻、掴みかかり、性器接吻、挿入を含むすべてである。性的暴行の通報の方法など、さらに詳しい情報は、性犯罪課のウエッブサイトに記載がある。

 

JSS説明
性的暴行は、市警がウエッブサイトに報道機関向け発生事件情報として、極めて頻繁に発表する種類の事件である。統計によると07年から11年にかけ、年間発生件数は07年の2537件から年を追って増加傾向にあり、11年には2961件となっている。
もっともこの種の事件は、被害者が事件発生を通報しない場合が多い事で知られており(一説では通報率は10%とも言われる)、発生の実数は上記の数字よりはるかに多いと認識するべきだろう。今回の事件でも、事件発生前に同行していた友人が通報している。
警察から発表されるこの種の事件では、今回のケース同様歓楽街で発生することが少なくない印象だが、夜間歩行中に後ろから襲われるケースも少なくない。
当地では夜間、女性が依頼すれば、路線バスは女性の安全確保のため、自宅など目的地に至近の場所で臨時に停車してくれる。夜間の、女性の一人歩きでも安全と言われる日本の常識は、当地では通用しない事を認識し、一人歩きを避けるだけではなく、街灯が少ない、人通りが少ないなど危険を伴う場所の通行には、細心の注意が必要だ。
当地では、記事にもあるように「性的暴行は、被害者が求めないすべての性的接触を意味する」のが定めであり、被害を受けないように注意することは必要としても、万一被害にあった場合、重犯が多い犯罪であるだけに、自身のためは本より、重犯を防ぐためにも警察に通報するようにしたい。

 

 

安全警報、警察は盗難事件捜査で強力を求めている

13年5月29日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

 

市警は、現在捜査進行中の盗難事件につき注意するよう呼びかけている。

犯人の車はチャージャーまたはダート系で、後部にLEDライトを装着していた。
さらに:

バザースト通り・ハーボード通りで起きた事件では、犯人は女性を伴っていた。この女性も犯人に数えられている。女性の人体は白人で日焼けした肌をしており、年令35才、身長5フィート5インチ(約165cm)、痩せ型で顎までの長さにカットした、脱色したブロンドの髪をしていた。
男の人体は、白人で日焼けした肌、年令35才、身長6ft(約183cm)、茶色の短髪で、はっきりと分かる英国訛りのアクセントだった。

 

JSS説明
いわゆるひったくり事件であり、報道されるかどうかは別にして、街路上で頻繁に起きているものの一つだ。発生が頻繁なためか、警察の発表に現れる事は発生の都度ではないが、今回の事件では被害者が被害を防ぐために犯人の車に乗り込み、犯人がそれを振りほどこうとしたために車外に放り出され、負傷したために発表されたケースと思われる。
放り出された状況が詳細には伝えられていないが、駐車中の車に当たりながら走行する車から振り落とされたとすれば、かなり危険な状態ではなかっただろうか。
前記したように、携帯電話や電子機器の路上ひったくりは頻繁に起きていると認識しているが、万一事件に遭遇した場合には、危険を冒さない事を心がけたいものだ。そして、加害者の人体や特徴、発生の状況を詳細に記憶し、事件後すぐに警察に通報することは大切だ。この種の犯人は往々にして犯行を繰り返しており、発表記事のように警察が既に認識している場合も少なくない。
さらに当地では、犯人が銃器ないしは凶器を持っているケースが少なくない。繰り返しになるが、被害を最小に止めるためにも、とりあえず犯人の要求には応え、前記したように犯人の人体など、捜査の助けになる情報をできるだけたくさん、詳細に記憶して、安全を確認できたらすぐに警察に通報するのが推奨できる対応だ。

 

 

 

2月の犯罪

 

 

性的暴行警報、男を手配、男の写真公表

13年2月2日 市警ニュース
JSSによる情報提供


市警は1月30日に発生した性的暴行事件についての注意喚起を行っている。
報告によると:

男の人体は、白人、45から55才、身長5フィート5インチ(約165cm)、痩せ型だった。着衣は、オレンジ色の縁取りがある青色のジャケットにグレーのズボンだった。

 

JSS説明


性的暴行事件発表は、被害者のプライバシー保護のためか、極めて簡単な表現で行われ、発生状況が詳細には分からないケースが多いので、訳出の対象にはなりにくい。今回取り上げた発表は、詳細とは言い難いが状況が一部説明されているので訳出した。
記事の内容から本件は、日本で「痴漢行為」として取り上げられるものと同様かと思われる。そして発表記事には、被害者が撮影した犯人像が添付されている。
被害者は警察に発生を通報しているが、この種の犯罪は被害者が事態を「恥じ」として認識し、通報しない場合も少なくないと考えられる。さらに、裁判に発展した場合時間がかかるなどの理由で、特に短期滞在日本人の被害者が無き寝入るケースも少なからずあるようだ。
当地の犯罪統計を調べてみると、一般に検挙ないしは事件解決率があまり高くない(押しなべて50%程度)中で、性ないしは暴力犯罪は比較的高率の解決率が報告されている。これには色々な要素が働いていると思われるが、社会の関心が高い分野であることもその一因であろうと思われる。
警察には性的事件を専門に取り扱う部局があり、ウエッブサイトには被害の予防はもとより被害を受けた場合の通報の方法、被害者の保護に関する事項などが詳しく掲載されている。日本とは状況が異なる部分も多いと思われるので、市警のウエッブサイトを閲覧することは無駄ではない。

 

 

 

今日は安全なインターネットの日。市警はカナダ児童保護センター( CCCPCanadian Centre for Child Protection)と提携して"sexting"防止に取り組む

 

13年2月5日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

 

青少年の安全確保の取り組みは、市警が重点を置く事項である。市警はカナダ児童援護センターなどの組織と密接に提携して、出張サービスや啓蒙ないしは取り締まりなどを実施し、社会の最弱者が被害者になる事を防止する。
2月5日火曜日は、安全なインターネットの日だ。市警とカナダ児童援護センターは、学校と提携して活動する。参考資料、「介入と予防に取り組む学校と家庭;自分自身や親しい友人を食い物にしてしまう行動。」は、 ”sexting”の取扱いについて、学校職員や家族のための、この危険な事例に巻き込まれた青少年をサポートするためのガイドラインだ。この資料は、カナダ児童保護センターが配布している。
(詳細は、カナダ児童保護センターのウェッブサイトに掲載されている。)

 

JSS説明


インターネットの発達は社会に莫大な貢献をしている半面で、多くの問題も引き起こしている。その一つが、青少年による不正利用である。
”sexting”と言う熟語は、性的な内容を含んだメールを指していると考えられ、テキストメッセージ(texting)からの造語と考えられる。
そして訳出した記事が扱っているのは、性的な内容を盛り込んだ青少年自身によるネット通信である。記事にしたがってカナダ児童援護センターのサイトを見ると、”sexting”に関連した部分では、親が認識をし、注意するべき状況として:

などが指摘されており、親が教えるべき事項として:

などが指摘されている。なお、詳細にわたる解説は紙面を要するので、前出CCCPのウエッブサイトを参照されたい。
ともあれ、生まれたときからインターネットが身近にあった現今の青少年は、その利用の方法、接し方などについて、親に較べて格段の深い知識を持っていると考えなくてはならず、さらに日進月歩の技術革新は、子供たちに親の常識を越えた利用を可能としていることに疑う余地はない。放任出来ない現実があることを認識しよう。

 

 

 

不審死取調べの最新情報、若い人物を故殺の疑いで検挙

 

13年2月13日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

 

2月11日午後10時33分、市警は発砲事件の通報により、ターフグラスウエイの住宅に出動した。現場に到着した係官は、銃によって負傷した15才の少年を発見した。少年は病院に搬送され、死亡した。
2月13日水曜日、17才の少年が故殺の疑いで検挙された。
少年の氏名は少年刑法の定めにより公表されない。
男性及び第2の少年が2月12日火曜日に逮捕された。この2人にはこの取調べとは無関係な嫌疑がかけられており、捜査は継続している。

 

JSS説明


市警が発表している暫定統計によると、本年これまでに管内で起きた発砲事件は21件だ。これは昨年比では半減しているが、一昨年及びその前年とは同等の発生頻度である。発砲事件発生の多少と言う点では、昨年を除くこれまでの数年と本年は余り変わりがないと言えそうだ。
ちなみに統計によると、2月18日現在で年初からの発砲事件発生は前出のように21件、さらに被害者数は34人で、うち3人が死亡している。
この10日間ほどで警察が発表した発砲事件は、2月10日に起きた事件で19才の男性が18才の男性によって死亡、11日には15才の少年が被弾し死亡(訳出記事)、16日に1件、17日には2件などであった。警察はそれぞれの事件について、詳しい内容を公表していないものもあり、確定的には言えないが、上述のそれぞれの事件は被害者を狙って発砲した、無差別発砲ではない事件のようだし、流れ弾被害も含まれていないと思われる。
われわれが銃で狙われる事は余り多くはないと言え、注意しなくてはならないケースは、多数の人がいる公共の場所での発砲や、流れ弾被害だ。万一そういった場面に出くわした場合、不幸にも被害者とならないためにするべき事は、至近に身を隠すものがある場合を除いて、その場に伏せることだと言う。走って危険を脱出しようとすると、むしろ標的にされたり流れ弾に当たる確率が多いのだ。
当地で生活する以上、たとえトロントが北米の大都市の中で最も安全な所であるとしても、危険に出会う機会は、日本でのそれとは比較にならないほど多い。したがって、誰でも危険に遭遇する可能性が高い事を忘れないようにしよう。

 

 

 

性的暴行警報、 Naphthali Ken Edwards 24才を指名手配

13年2月19日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

 


市警は2月15日に発生した性的暴行事件についての注意喚起を行っている。
事件は:

この男の人体は、黒人、20~30才、身長5フィート6インチ~5フィート7インチ(約168cm~170cm)、中肉で顔に薄いヒゲがある。男は、赤と青のスパイーダーマンのレインコート、グレーのspandexパンツ、黄色のレッグウオーマーを着用、黄色の縫い目がある黒いランニングシューズをはいていた。
カナダの刑法では性的暴行とは、望まない全ての接触と定義されている。含まれるのは、接吻、掴む、径口性行為、性器の挿入ならびにその他の全ての接触である。通報の方法など、性的暴行に関してさらに詳しい事を知りたい場合は、市警の性犯罪課( Sex Crimes Unit)のウエッブサイトを参照されたい。

 

JSS説明
この一週間、数多くの多様な事件が市警から発表されている。目立って多いのは発砲事件である。性的暴行事件は時期を問わず数多く発表されるが、通常発表は具体的な内容に乏しいので訳出の機会は少ない。今回は、カナダにおける性的暴行の定義が簡単に説明されているので訳出した。
届け出は自身の被害を大きくしないためにも必要だが、再犯が多い犯罪であるだけに、通報によって警察が加害者を特定し、再犯を防ぐ意味もあり、実行される事を期待したい。