トロント治安情報

 

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引ったくり、かっぱらい、すり等の防止と対策

 

 

 

9月の犯罪

 

 

ネット販売関連の盗難で、21男性に4件の嫌疑、警察は他にも被害者がいると見ている

12年9月4日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

市警はKijijiにネット掲載された広告に伴う盗みの捜査で逮捕者が出、注意を喚起している。
事件の状況は:

捜査の結果警察は,、9月2日日曜日に家宅捜索を行った。
トロント在住のMeneliki Jafari David−Lee、21才が逮捕された。
嫌疑は:
1)犯行に伴う銃器の使用
2)強盗
3)武器を隠し持った
4)殺傷恐喝
警察は他にも被害者がいると見ている。

 

JSS説明
近年盛んになっているネットを通じた品物の販売やオークションは、その簡便さから利用者が多いようだが、ネット交流の特徴である発信者の身元が判明しにくい、見知らぬ他人との交流が簡単にできるなどの特徴から犯罪に利用されるケースを散見する。
ネットオークションの場合、ネットを通じたやりとりのみで取引を簡便に進める事が可能であることから、前金詐欺(取引の条件として前金を要求し、身元が割れない方法の送金を要求し、品物は送付しないやり方)や、偽造小切手による支払い詐欺(小切手は銀行による通常真偽の判別に数日を要することから、偽造小切手で支払いをし、品物を受け取って行方をくらます)などに利用される事が少なくない。この種の詐欺は、日々新しい手口が出てくる分野であり、注意深い対応が必要だ。
訳出した事件は幾分内容が異なり、ネットで接触した犯人が、品物の取引に当たって銃器を用いて強奪を試みたケースである。記事の場合、犯行に逆らった被害者は、幸い無傷であった。しかし発砲関連の記事訳出で常々注意を喚起しているように、これは大変危険な対応だ。
当地の場合銃器の普及は米国に較べると低いとはいえ、日本とは較べものにならないほど普及しており、言い換えると場所や人物とは無関係に、市中どこにでも、そして何時でも銃器があると考えた方が妥当だ。万一諍いなどに巻き込まれた場合、重大な結果を招かないように、相手の人体をしっかり記憶すると同時に、相手の要求には応じ、危険が去ったらすぐに警察に通報する事を心がける事。現場に居合わせた場合、流れ弾被害を防ぐためには、立って安全なところに移動するのではなく、その場に伏せる事。

 

 

ウエストナイルウィルス

12年9月14日 市保健所ウエッブサイト(一部抜粋)
JSSによる情報提供



トロント市保健所(TPH)は、5月からウエストナイルウィルス対応活動を進めている。TPHは感染リスクのある場所を特定する活動を毎週実施している。
下記の表は本年年初以来の人感染及び蚊の発生状況概要である。
年初以来9月14日までに:
確認された人感染件数        39件
人感染が疑われる件数        37件
(人感染が疑われる状況とは、確認のための検査未了ケース。)
ウェストナイルウィルス陽性の蚊群が発見された場所
9月2日~8日               2ヶ所
年初以来の合計              95ヶ所
さらに詳しいウエストナイルウィルスのトロント市内における人感染状況については、現及び前期ウエストナイルウィルス公報を参照されたい。
2011年には市内で76ヶ所が、ウエストナイルウィルス感染蚊群の陽性場所として発見され、人感染は28件が報告されている。
トロント市のウエストナイルウィルス関連活動、ないしは関連する質問ないしは気になる事があれば、公衆保健検査官(電話416-338-7600)に問い合わせられたい。

 

JSS説明
CP24テレビは、12日にウエストナイルウィルス関連記事として:

と放送し、ウエッブサイトに掲出した。
7月に報告した情報でも訳出したがTPHは、ウェストナイルウィルス感染による発病頻度は低いが、蚊に刺されないようにすることで、さらに危険を軽減する事ができると警報を発した。蚊に刺される事を防ぐためにTPHは、以下の対策を推奨している。

 

9月21日金曜日、午前9時47分、警察はバザースト通り・ベスタ通りで起きた自動車事故で出動した。

12年9月21日 市警ニュース
JSSによる情報提供

 

報告によれば:

男性は病院に搬送された。

 

JSS説明
歩行者事故は、ドライバーの不注意やスピードの出しすぎ、ないしはその他の違反運転が原因である場合も少なくないが、歩行者側の交通法規違反が原因になる場合も同様に少なくない。訳出した事故では、発生の様子は詳しく書かれていないので実状は不明だ。
一方、土曜日の深夜1時30分、ドンミルズ通りがHWY401に差し掛かる地点で起きた横転事故は、シティーニュースが伝えるところでは酒酔いが原因のようだ。事故では、女性が運転していた車が横転し、逆さまになってバスシェルターを破壊し、女性は重傷を負ったとある。
同じニュースで、アデレード東通りからDVPに入るランプで電柱に衝突する事故があり、3人が病院に搬送されたことも報じられている。この場合、事故原因は特に述べられていない。
この他にも郊外で、停車していた乗用車をトレーラートラックが跳ね飛ばし、飛ばされた車が周囲の車に当たって3人が負傷、内一人は重傷を負った事故が、ヨーク群の警察から発表されている。。
さらに、詳細な状況は不明だが昨日夕刻、エトビコで18歳の姉が運転する車に轢かれて17歳の妹が死亡した事故も報道されている。
典型的な自動車社会であるカナダは、自動車交通の状況は日本とはかなり異なる。例えば自動車利用者の幅や数が広く、道路や車線の幅が広くスピードが出しやすい、公共交通網の発達が日本ほどではないためか、通勤や通学での自動車利用が多いなどなどだ。当地に暮らす場合、そういった点を十分に意識する必要がある。
各警察はそれぞれ自動車事故防止に注力しており、一致して事故原因や大きな被害の4大要因を以下の通りとしている。

筆者は歩行者ないしは自転車利用者の法令違反も原因の一つと考えても良いのではないかとの因子ょ王を持っている。運転ないしは、道路の利用に当たっては、日本でよく言われる「自動車は走る凶器」と言う認識を十分に噛み締め、事故の加害者とならないと共に、事故の原因にならないことは勿論の事、被害を避ける注意も重要だ。

 

8月の犯罪

 

 

トロントでウエストナイルウィルス(WNV)に感染した蚊が見つかった

12年8月3日 市保健局ウエッブサイト
JSSによる情報提供

 

トロント市保健局(TPH)は、WNVに感染した蚊の群が市内で発見されたとの報告を検疫所から受け取った。これは本年初の、WNV検査陽性結果である。
TPHの副医療官である Howard Shapiro博士は、「このWNV感染蚊の発見時期は昨年よりも早い。これは、市民に感染の予防、蚊にさされないようにすると共に、蚊の発生場所である家の周囲の水たまりを無くする上で、よい呼びかけとなる。」と語っている。
TPHは市内全域に43の蚊捕獲設備を配し、捕獲した蚊を毎週検疫所に送っている。
蚊の発生を防ぐために、市全域の路端の排水溝には、防幼虫剤が散布されている。
トロント市内で最初にWNVが発見されたのは2001年で、2002年には人への感染163件、11名の死亡が報告されている。2005年以降、WNVによる死亡例は出ていない。TPHは2011年に、76の感染蚊群を発見、ビールスの人への感染による発病例28件を報告した。2011年、州の保健並びに長期療養省は、州内の人への感染を71件発表している。
感染による罹病頻度は低いが、蚊に刺されないようにすることで、さらに危険を軽減する事ができる。以下の対策が推奨される。

さらに詳しい情報は、http://www.toronto.ca/health/westnileを閲覧するか、電話416-338-7600で問い合わせること。

 

JSS説明


周知のとおり、WNVによるウエストナイル熱は、同様に蚊によって媒介される日本脳炎に近似した感染病である。ウィルスに感染した蚊の媒介で感染しても8割は無症状で、残り2割が刺されてから2~14日(多くは2~6日)で発熱、頭痛、筋肉痛などの症状を発し、発熱は軽度の場合1週間、重症の場合数週間続く。重篤な症状を発する確率は感染者の1%で、主として高齢者の場合が多く、うち3~15%が死に至る(厚生労働省ウエッブサイト参照)。
ここ数年、当地での重篤な感染報告は無いが、記事にある通り少なくない軽度の感染が報告されており、本年は訳出したTPSの発表では、感染が疑われるケースが先週2件報告されている。なお、7月22日から28日の週に発見された感染蚊群は12、今年度これまでの総数は24である。
今年、当地はは極めて乾燥した異常な気候に見舞われており、この状態が感染にどう影響するかは判然としないが、少なくない感染した蚊が発見されている事から、記事にある方法で蚊に刺されないよう注意する事を忘れないようにしたい。

 

 

マーカム市で、若者3人が車上盗

12年8月8日 ヨーク郡警察ニュース
JSSによる情報提供

 

ヨーク郡警察第5管区犯罪捜査局は、連続発生した車上盗で盗まれた物品を正当な所有者に返還するために、一般の協力を求めている。
8月6日郡警察は、疑わしい男が駐車中の車に入ろうとしているのを見て不審に思った人からの9-1-1通報で、マーカム市のフィンチャム通り16号通り地区に出動した。ヨーク郡警察所属のヘリコプターAIR 2の支援を得て、地上の制服警官がフィンチャム通りにある住宅に誘導され、2名の若者が逮捕された。逮捕に際して各複数個のGPS、携帯電話充電器、サングラスおよび現金が入った黒いバックパックが見つかった。第3の若者は、8月7日に警察に自首した。
捜査係官は、マーカム市で車から所有物を盗まれる被害にあった人は、本件で押収された物品を特定するために、警察に連絡をとるよう要請している。
告発されたのは:

告発事由は:

ヨーク郡警察は住民に、この種の盗みは人々の隙を伺って行われる犯罪であり、車や車内の品物の安全確保は、所有者にも責任の一端がある事を忘れないようにして欲しいとしている。
以下の被害予防手段をとって、機会を探している犯罪の被害を受けないようされたい。

多くの車上盗事件捜査で、近隣での出来事に不審を抱いた人からの警察への通報が有効になっている。犯罪発生の警報を告げ、近隣の人々を助ける隣人によって、犯罪は予防される。

 

JSS説明


今週もトロント市警は数多くの事件を発表しているが、本情報の趣旨上適当なものがあまりなかったので、GTAのヨーク郡警察の発表を訳出した。
読んでの通り、事件は駐車中の車からであり、警察は被害者が安全確保に気を配れば、発生がかなり防げる種類のものだとしている。
簡単な注意事項が記事中にあるので、自身の状況を振り返る機会にして欲しい。
また犯行が16才、17才の若者によって行われていることも気になる点だ。被害者の不注意が犯行を誘うことの無いよう、そして被害を被らないようにしよう。

 

 

家宅侵入事件捜査に伴い警察は、うち1件で防犯カメラに写った犯人の1人と、うち1件で盗まれた車の画像を公開した。

 

12年8月17日 市警ニュース
JSSによる情報提供

市警は、8月10日金曜日から14日火曜日にかけて起きた3件の家宅侵入事件をニュースに掲載して、注意を喚起している。
事件の内容は:

犯人の人体は:

盗難車は2010年式、グレーのBMW X3 SUVで、登録番号はオンタリオ、AJJJ624。
他の1件では、
8月12日日曜日、午後3時、ニールソン通り・シェパード通りに男が2人侵入した。
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以下、別の発表情報より抜粋訳。

犯人達の人体は:

  1. 25~35才の、身長6ft2inで痩せた白人で黒い短髪。黒い野球帽をかぶり、薄い灰色のジャージーを着用。
  2. 25~35才、身長5ft3in~5ft5in、顔を覆う黒いスキーマスクをつけていた。

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2月の犯罪

 

 

性的暴行男を指名手配中

 

12年2月4日  市警ニュース
JSSによる情報提供


トロント市警によると2012年2月4日(土曜日)、午前時半から4時頃19歳の女性が、ブロアー西通りとスパダイナ通り交差点付近で、Beck社のタクシーに乗車し、ハーボード通りとクローフォード通り交差点付近でタクシー運転手に性的暴行を受けた。
容疑者の人体は25-26歳の中東系、肌色は褐色、長身で痩せ型、右腕にほくろがあり、唇は薄く鼻が長い。くぼんだ目の下に隈がある。尖った顎に薄い口ひげがあり、中東のアクセントがある。
事件に関する情報がある人は警察(電話416-808-1400)、または匿名でクライムストッパーズ(電話416−222−TIPS (8477)、ウエッブサイト経由の場合はwww.222tips.com、テキスト通信の場合TOR に続けてメッセージをCRIMES (274637)に、ないしはFacebookにメッセージを記入)に連絡をとられたい。

 

 

JSS説明

カナダ女性の51%が一生のうちに少なくとも1回以上の性的暴行の被害を受ける。またうち60%以上は被害を複数回受ける。(市警性犯罪部のパンフレット)

さらに市警の資料は、

とも述べている。
市警を含む各警察からは毎日の様に性的暴行事件の発表があるが、多くの記事は単に「性的暴行を受けた」とあるのみで、被害者のプライバシー保護のためか詳しい状況などに触れることは稀である。したがって注意を促す情報のための記事として選ぶことは余りない。今回のケースは、発生状況が幾分なり明かにされていたるが、この記事でも暴行の詳細は不明である。したがって被害の程度も不明である。
なお、今回の事件について、午前3時にタクシーを1人で利用すること事態が危険であり、避けられなかったのだろうかと言う疑問が残るのが本件である。危険を避ける常識を実行する事を喚起したい。
更に筆者の知る限り、性的犯罪者は再犯率が高く、放置することで被害が拡散する事が考えられる。自身の被害対処もさることながら、被害を他に及ばさないためにも、もし被害を受けたら警察に通報し加害者を放置しないようにしたいものだ。