2月の犯罪

 

踏み出す一歩に最新の注意―歩行者・運転手への安全のための警告

 

2 月24日付市警ニュース

( Japanese Social Service よりの情報提供)

 

歩行者事故がこのところ多数発生している。

今年になってすでに、歩行者事故で 7 人が死亡しており、 24 日にも新たに歩行者が跳ねられ重傷を負いました。

当局では歩行者や運転手が事態をきびしく受け止めるよう、安全に関し、以下の警告を出すこととした。

  • 交通信号に従う。
  • いつも周囲の状況に注意を払う。
  • TTC 乗降のさいには、交通状況に注意を払い、安全を確かめる。
  • 安全を確かめてから交差点を渡る。
  • 夜間は特に、周囲から見えやすい服装を心がけ、ドライバーとのアイコンタクトを忘れぬように。
  • 冬の厚着は動きを妨げ、周囲から目立ちにくくなることに留意する。
  • 運転手は、

  • 運転に集中する。
  • 速度制限を守る。
  • 辛抱強く、また道路使用者全てに対し思いやりと尊重を心がける。
  • 高齢の歩行者が安全に道路が横断できるよう、時間の余裕をみる。
  • 道を曲がるときには歩行者とのアイコンタクトを忘れないようにする。
  • 運転手と歩行者は、道路利用者として同じ責任とルールの下にあり、他の利用者の安全を犯してはならない。事故を避けるためには、どちらに優先権があるにしろいつでも止まれるように心がけるべきである。

     

    JSS 情報分析

     

    歩 行者を巻き込んだ事故の統計は市警がウエッブ上に公表している統計にはないが、 2004 年の自動車事故総数は前年に比べ約 15% 減少し、それに伴って死亡者なども減少している。 2005 年は交通事故による全死亡はトロント市内で 59 、 GTA 内では 229 にのぼった。 GTA 内の警察の管区別に見ると、州警察管轄の #400 などの高速道路で 78 、トロント市警 59 、ヨーク郡 37 、ピール郡 34 、ダーラム郡 11 、ホルトン郡 10 である。事故原因の大半は飲酒ないしは無謀運転といわれる。

    記事にあるように今年すでに 7 人の歩行者が事故で死亡している事は、昨年の全死亡者数と見比べて少ない数ではないと考えられ、故に市警が警告を発していると理解できる。

    筆者は年初からの歩行者死亡事故について厳密にトレースしてはいないが、被害者が横断歩道を利用していなかった例が少なくない印象を持っている。また比較的高齢者が多く被害にあっていることも気になる点だ。

    被害者を非難する気持ちはないが、市警も警告の中で慎重に述べているように、加害者だけでなく被害者にも安全を守る責任がある事は言うまでもない。ケースによっては被害者側にも事故を誘発した気配を感じることがある。

    被害者にならないように、そして加害者にならないように、警察が示している警告は最低の義務と捉え十分に注意する必要がある。

    ち なみに東京警視庁の平成 16 年統計では、高齢者の死亡が 92 あり、内 79 は歩行中ないしは自転車利用中の事故である。また半数の 46 のケースでは何らかの交通規則違反、安全運転義務違反 ( 左右の交通未確認 ) 、横断禁止場所での横断、横断歩道以外での横断、走行車両の直前・直後の横断、信号無視などが見られる。

     

    違法タクシー、リムジンを一斉検挙

     

    2 月 14 日付トロント市警ニュース

    ( Japanese Social Service よりの情報提供)

     

    旅行者の安全と防犯を確保するため、ピール郡警察は、グレータートロント空港公団およびオンタリオ運輸省と協力し、ピアソン国際空港における違法タクシー、リムジンの一斉検挙を開始する。

    違 法タクシー、リムジンは、別名「スクーパー( "scoopers" )」と呼ばれ、数年前から空港近辺で営業している。過去には、違反行為や過剰請求の他、乗客に対する暴行、恐喝を行ってきた。これらの無許可の、つまり当 局の管理下にない業者によって、公衆の安全が脅かされている。多くの「スクーパー」はどの地域においても認可を受けておらず、無保険や無免許の者もおり、 グレータートロント空港公団の管理下にいる者は一人もいない。

    グレータートロン ト空港公団とピール郡警察は無許可業者から公衆を守るためにできる限りの努力をしてきたが、空港でこの種の行為を取り締まる明確な法規が存在しなかったた め、効果はあまりあがらなかった。このため改善策として 2006 年 1 月 1 日、オンタリオ州政府は新たに設けた交通法第 39 条第 1 項を布告した。この法規は「スクーパー」行為を取り締まり、空港における違法タクシー、リムジンを一掃することで、公衆の安全性を高めるように策定されて いる。

    この法規によると、初回違反に対する罰金は 300 ドルから 20,000 ドルであり、タクシー、リムジンを認定制度にすることでグレータートロント空港公団は、その車両が必要な保険に加入しており、整備が行き届き、運転手も善 良であることを確認することが出来ることになる。

    認可を受けたタクシー運転手は ターミナル内もしくは駐車場で客引きを行うことはできないので、トロントピアソン空港のターミナル内でタクシー、リムジン運転手から客引きを受けた場合 は、気を付ける必要がある。て下さい。ターミナルの到着ロビー階と同一階のタクシー、リムジンを使用し、疑わしい場合は、カナダ接客業組合、グレータート ロント空港公団保安係員、もしくはピール郡警察の職員に相談していただきたい。

    「スクーパー」行為の苦情は、ピール郡警察空港課のエド・スペンス 巡査( 905-453-2121 内線 3174 )まで連絡願いたい。

     

    JSS 情報分析

     

    今 週も本件以外に多くの事件発生が発表されており、生活上の安全のために取り上げるべき物も多く含まれている。特に若年者の無軌道な行動が犯罪につながった 例、警官に対してペレット銃を発射したケース、グループの若者が起こした刺傷事件、スーパーボール観戦のために住宅で開いた少年・少女のパーティーでの性 的暴力事件などがある。容易ではないが、子供達の行動を保護者は十分に監視する必要を痛切に感じる。

    これらに事件とは異なり、今回は我々が比較的頻繁に利用する空港で無免許タクシー・リムジンの取締りが強化されるニュースを掲出する。

    無 免許タクシー・リムジンはトロントに限らずどこの空港でも見られるものだが、記事にもある通り無保険であったり、過剰請求、暴力行為を伴うこともしばしば であり、利用は危険を伴う。従って取り締まり強化は喜ばしいことである。記事の中で、正規のタクシー・リムジンはターミナル内や駐車場での客引きはしない ことが説明されている。タクシーの列に並ぶことを厭って、安直な誘いに乗り被害に遭わないよう、十分に注意したい。

     

    13 歳の少女をおびき出した男を告発

     

    2 月 7 日付トロント市警ニュース

    ( Japanese Social Service よりの情報提供)

     

    2 月 6 日月曜日、当局インターネット児童虐待班は、トロント在住の 44 歳の男を 2 件のおびき出し行為で逮捕、告発した。

    今回の事件の経緯は以下の通りである。

  • 2 月 1 日水曜日に容疑者は、 13 歳の少女を装った覆面捜査官とインターネットで接触した。容疑者は、 3 日間に渡って捜査官と性的な会話をし、会話を通じて容疑者は、強引なやり方で覆面捜 査官に性的行為のために会おうと誘いだした。
  • 2 月 6 日月曜日容疑者が、 13 歳の少女との性的行為のために、ミシサガ市内のある場所に現れたところ、待ち受けていた捜査官たちによって逮捕され告発された。
  • トロント在住の、フェザル・エママリー( 44 歳)は、 2 件のおびき出し行為で告発されたところ、保釈聴聞法廷のために拘束され、 2 月 7 日火曜日、ブランプトン州裁判所に出廷する予定となっている。
  • ピー ル郡警トム・アレン副署長は、「保護者が子供たちのインターネットへのアクセスを監視することを忘れないようにしていただきたい。知らない人とコンタクト をすることの危険性を、保護者は子供たちときちんと話し合い、事態を警察にすぐに連絡するべきである。保護者は、子供たちがインターネット犯罪者にねらわ れている可能性があることを認識すべきである。子供たちの安全と健全は最優先事項である。」と話している。

     

    JSS 情報分析

     

    インターネットはきわめて便利なものである半面で、各種の犯罪にも用いられている。特にインターネットの特性である、

  • 身元を明らかにしなくても他人と接触が出来る、
  • メールやチャットのやり取りは、他人に知られずに行うことが出来る
  • こ とは犯罪犯罪の道具として有効なものである。この数年多くのインターネットを利用した犯罪が報じられるが、若年者の性的なそそのかし、おびき出しは、幼児 ポルノの流通と並んでその典型の一つであろう。この種の犯罪を防ぐ動きは北米で盛んであり、カナダも例外ではない。警察は多様な技術を用いて犯罪の撲滅に 取り組んでいるが、毎日のように報じられる事件発生のニュースを見る限り撲滅する事は、警察の力だけでははきわめて難しいと言わざるを得ない。

    記事の中にあるように、被害を受ける子供達が同居している保護者による注意・監視は他の何にもまして有効な予防手段に違いない。

    しかし、注意や監視をどのように行うかということになると、言うは易しでなかなか難しい。筆者が子どもを育てたときには、子供達に自室のドアを閉めることを禁じたが、それも完全な策ではない。

    特に子どもの思春期以降親の目が届かない時間はたっぷりあり、従って万全の策はなかなか見つからないが、親子の間で常時包み隠しのない話し合いが出来る状況を作り上げることが出来れば理想的だ。

     

    郵便物盗みなど 3 件の容疑で男逮捕

     

    2 月 3 日付トロント市警ニュース

    ( Japanese Social Service よりの情報提供)

     

    31 分署の重要・詐欺犯罪課はトロント在住のピーター・アレックス・トンプソン( 31 歳)を、郵便物窃盗の罪で逮捕した事件の概要は以下の通り。

  • ピーター・アレックス・トンプソンはスティールス西通り / ジェーン通り地域の数棟のアパートおよびベルビュー通りの郵便受けを荒らし、郵便物を荒らした。
  • 個人宛の郵便物から得た情報をもとに、ピーター・アレックス・トンプソンはいくつかの金融機関より貸付金を取得していた。
  • 逮捕容疑は;

  • 盗みのために用いる道具の所持。
  • 郵便物窃盗。
  • 盗品所持。
  • 容疑者は 2 月 1 日午前 10 時フィンチ通り 1,000 番地の 306 号法廷に出廷することとなっている。

    警 察は個人認識情報の漏洩に注意するよう呼びかけている。被害にあった場合は、警察 416 − 808 − 3100 または、クライムストッパーズに匿名で電話 416 − 222 − TIPS (8477) または www.222tips.com にオンラインで連絡願いたい。

    また貸付金の情報に疑義がある場合は Equifax に電話 1 − 800 − 465 − 7166 、または Transunion に電話 416 − 382 − 5464 で確認願いたい。

     

    JSS 情報分析

     

    これまでも幾度か報告したが、詐欺事件の内容は多種多様である。個人認識情報の盗み出し、前金詐欺、不動産取引に絡むもの、偽造公文書を使ったものなど数えればきりがないが、この事例はこれまでには見当たらないものである。

    ま た当地の郵便配達人は制服を着用していないものも多く、また使用する車両も特定のものではない場合があり、郵便物はいわゆるジャンクメールが非常に多いこ とも手伝って、このような事件は起こりやすいのではなかろうか。被害に遭わないためには少なくとも、銀行などのステートメントはきちんとチェックし、疑義 があれば問い合わせることが必要だが、言葉の不自由さも手伝ってつい忘れがち、ないしは打つ手が遅れる事はままありそうだ。十分に注意しなければならな い。