12月の犯罪

 

ヴォーン市でひったくり事件

 

12 月 19 日ヨーク郡警察ニュース

(Japanese Social Service よりの情報提供 )

 

ヨーク郡第 4 地区犯罪捜査課はヴォーン市で起きた 3 件の引ったくり事件の犯人特定、逮捕のため市民の協力を求めている。

12 月 17 日土曜日午後 1 時 15 分ごろ 69 才の被害者がイスリントン通り 9600 番地のプラザに、車を駐車し、モールに入る歩道を歩き始めたところ、横にいた車の中から 2 人の犯人に呼び止められた。犯人は被害者が肩にかけていたハンドバッグをひったくり、駐車場を西に向けて逃走し、イスリントン通りを南に向けて走り去っ た。

第 2 の事件は同じ 17 日土曜日、第1の事件直後、午後 1 時 45 分に起きている。

31 才の被害者が、メジャーマッケンジー通り 2810 番地にある駐車場でショッピングカートから食料品を自分の車に移していたところ、犯人の車が横を通り、窓を開けて被害者のハンドバッグをショッピングカー トからひったくり逃走した。いずれの事件も被害者は無傷であった。

第 3 の事件は、 12 月 18 日日曜日の午後 5 時 30 分ごろ発生。 28 才の被害者がヴォーン・ミルズ・モール を出て、駐車場に向かったところ、疑わしい車が角を回ってくるのに気がついた。車は被害者に接近し、ぶつかり被害者を転倒させ、更に、犯人の 1 人が車の中から被害者のハンドバッグをひったくり、被害者をしばらく引きずりながらラザーフォード通り方面に逃走した。この事件では被害者は軽傷を負っ た。

犯人の特徴は、

白人男性、 18 ~ 20 才、背が低く、茶色の髪で髭はなし。

両人共に黒っぽいトルク帽をかぶり、色の薄いジャケットを着用

 

犯行に使われた車は、

赤色、 2 ドアホンダシビック。窓ガラスは着色。

ハッチバックの可能性あり。

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当局では住民、特に女性に駐車場での車の乗降時に注意し、常に周囲に気を配り、怪しい人や車を見かけたら警察に通報するよう呼びかけている。

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JSS 情報分析

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年末に限るわけではないがこのところ、掲出したもの以外にもトロントおよび周辺都市で引ったくり、かっぱらい事件の発生が数多く警察から発表されている。

この事件では車が利用され、駐車場などでの強奪であるが、このほかに数件の銀行がえりをねらい、後ろから襲う、路地に連れ込むなどが目立っており、中には車椅子の使用者が被害に遭った例も出ている。

このような状況に対しヨーク郡警察は、以下のような注意事項を発表している。

常 に、自分の身の回りに気を配りましょう。ぶらついていたり、怪しい行動をとっている人物に注意しましょう。自分がどこにいるか、回りに何があるかを知って いるだけでも、犯罪の種類に関わらず、被害者になることを防止するための一助になります。犯罪者は機会をねらっています。どんな状況でも自分に都合が良い ように利用します。

もし尾行されていると感じたら、照明がゆきとどいた最寄りの公共の場所か、人が多い場所へ行きましょう。人の注意を引くために必要であれば叫びましょう。警察に即刻通報しましょう。

犯罪者の意図を予期することは難しいですが、強盗を犯す人物は多くの場合、目標にした物を奪い、捕まらずに逃げようとします。反・抵抗した場合、意図したことを完遂ようとする犯罪者の物理的な力を強めてしまうことになるかもしれません。

容貌、衣服を含め、犯罪者についてはできる限りのすべてを覚えておきましょう。容疑者についての正確な描写は捜査員にとって非常に重要な捜査手段になります。

なお以上の注意には具体的には含まれていないが、持ち物から一時にせよ眼を離したりどこかに置いたりすることで犯人に機会を与えてしまったり、単独行動者がねらわれる例も多いようだ。

 

強盗事件容疑者に関する情報求む

 

12 月 12 日付市警ニュース
( Japanese Social Services よりの情報提供)

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12 月 5 日月曜日の昼ごろ、被害者の77歳男性がセントクレア西通りとダファリン通り近くの銀行で現金をおろしたところ、以下のような事件が発生した。


- 被害者男性は銀行を出てセントクレア西通りを西に向かって歩き出したところ、見知らぬ男が背後から近づき、被害者を地面に押し倒した。
- 容疑者は被害者のポケットから現金を奪い現場から逃走し、セントクレア西通りを西へ向かって歩いていくのを最後に目撃されている。


被害者は顔面に傷を負い、病院へ運ばれた。
容疑者は 35 歳前後で身長約 165cm 、中肉中背の白人。フード付きの緑色のジャケットを着用。
当局では周辺の住民に警戒を呼びかけるとともに、銀行から現金を引き出し一人で歩く場合には、特に周囲に注意を配るよう呼びかけている。

 

JSS 情報分析

 

銀行で現金を引き出したあと襲われるケースは稀ではない。一人歩きの高齢者が襲われた事件は数ヶ月前にも起きている。警察は警戒を怠らないよう注意しているが、具体的には、

出来る限り 1 人での行動を避ける。

多額の現金を所持していることを気づかれないようにする(人目につくところで現金の出し入れなどはしない)。

人通りの少ない場所は避け、出来れば銀行を出た直後に車に乗るなどを心がける ( 駐車した車の中に犯人が潜む場合も多々あるので、駐車中は必ず施錠する ) 。

周囲に十分注意を払い、もし不審な人物を見かけたら一旦近くの商店などに入り、助けを求める。

などが言われている。
また不幸にして襲われた場合、相手が凶器を持っている可能性を考慮し、犯人の要求には応じると共に、人体・特徴などをしっかり記憶し、すぐに警察に通報することが重要である

 

 

年末休暇中の防犯アドバイス

 

12 月 1 日付市警ニュース
( Japanese Social Services よりの情報提供)

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年末休暇シーズンの忙しい時期は盗難の被害にあう可能性も高まります。以下は被害を受けるリスクから身を守るための当局からのアドバイスです。

家に「人がいる」様に見えるようタイマーを使って、家内外の証明を点・消灯する。

多額の現金は持ち歩かず、買い物にはクレジットカードかバンクカードを使うようにする。カードを使用するときの暗証番号入力は周りから見えないように行い、支払いが終わったらカードの受け取りを確認する。

ハンドバックは防犯用に肩紐が付いているものを使用し、鞄の口が常にしっかり閉まっていることを確認する。わずかな間でも、鞄や財布を置きっぱなしにしない。

買い物包みは、一度にたくさん持ちすぎないようにし、片方の腕をいつもあけておく。必要な時は車に運び込み、身軽に動けるように心掛ける。

犯罪者からみえないように、買い物包みはトランクの中にしまう。ワゴン車の場合、ブランケットなどで袋を覆って、見えないようにする。

照明の明るい駐車場に駐車し、店を離れるときは数人で行動する。車に向かうときは車の鍵を手元に用意し、車に乗る前に後部座席の安全を確認する。

年末休暇中に家を空ける場合、友人か近所の人に郵便物や広告を放置しないよう、また必要であれば雪かきを頼む。帰宅までの間、新聞の配達はキャンセルする。

子供たちの安全については、大人が責任をもって十分注意すること(人ごみの中で、子供は簡単に大人とはぐれてしまうので)。

以上の基本的な犯罪防止のアドバイスを参考に楽しく、安全な年末休暇をお過ごし願いたい。

 

JSS 情報分析

 

洋 の東西を問わず年末は町が混雑するし、長期休暇で長く家を空ける機会も多いので思わぬ被害に遭いかねない時期である。記事にある基本的な注意はもとより、 被害を防ぎ手立てを十分に講じて安心して過ごせるようにしたいものだ。記事には書かれていないが、冬季の安全に関してまず注意したいのは交通事後である。 凍結道路に不慣れな人は、一方で慣れることも必要だが不安な場合には運転を避けることが周囲に迷惑をかけないためにも賢明である。詳しいアドバイスは州運 輸省のウェブサイトに掲載されているので参考にしてほしい。また、この期間一般家庭は家族で行動することが多い反面、1人暮らしの場合日と恋しさや「休み 期間」であることも手伝って普段避けるような行動をあえてする場合も有るようだ。特に夜間の単独行動は危険を呼び込みやすいと心得るべきだろう。先週ピッ カリングで起きた、深夜1人でバーに行き、飲んでいた男性が、暴行を受けた末に身ぐるみ盗まれた件などは教訓にしたい事件である。また、家を留守にしてい たあいだに水道管が凍結し、破裂した為に家中浸水していたという話は稀ではない。凍結の恐れがある戸外の水道管は中に水を残さずに元栓をとめ、屋内の凍結 を防ぐ為に留守のあいだでも暖房はとめずにおくことは常識だ。