8月の犯罪

 

「止まって待とう」運動2

 

8月16日付市警ニュース

( Japanese Social Services よりの情報提供)

 

8 月 8 日月曜日から一週間、市警はトロント市交通局と協力して「止まって待とう」運動を実施、この一週間のキャンペーンでは市街交通機関(TTC)の安全運行に力が注がれたが、市警は年間を通して市街交通機関の安全運行を指導及び監視している。

このキャンペーン期間中、市警係官は以下に示す通り総数 2,021 件の交通違反チケットを切った。 禁止された右左折をし、市街交通機関を妨害したドライバーに対して 886 件 禁止された時間帯にバス専用レーンを走行したドライバーに対して 593 件 路面電車のドアが開いている間に電車脇を通過したドライバーに対して 94 件 交差点内残留違反をしたドライバーに(交通渋滞の原因として ) 対して 80 件 道路横断時に車に道を譲らなかった歩行者に対して 22 件 駐車違反警告がTTC運行路上の停車、駐車および一時停車禁止区域に対して 4,206 件 「止まって待とう」運動の詳しい情報についてはバーバラ・ライアン巡査 416−808−1973 まで連絡願いたい。

 

JSS情報分析

 

この夏トロント周辺では発砲事件が頻発し報道機関などの目が「暴力事件」に向いている感があるが、警察は交通事故防止には継続して目を光らせている。

このキャンペーン以外にも歩行者の事故を防ぐために「横断は横断歩道で」、日常的な「速度・無謀運転」、「飲酒運転」「危険な改造車と路上レース」など多方面で啓蒙と取り締まり強化を進めている。

掲出した運動は、開始時にも掲出したが結果が出てみると、違反者が非常に多いことが歴然としている。

ドライバーの 1 人として筆者は、ドアが開いている路面電車の側面通過禁止は日本にはない法規なので特に注意しているが、予想以上に違反が多い。他の違反も含め、一つ間違えると大きな事故につながりかねない違反に、人々が慣れっこになっている感がしないでもない。取締りのための人員には限りがあり、したがって抜け駆けが成立しかねないのが現実だが、ドライバーに限らず、歩行者としても気を引き締めようと考える。

 

エージャックスの牧師が子供おびき出し

 

8月10日付市警ニュース

( Japanese Social Services よりの情報提供)

 

8 月 9 日火曜日、市警の性犯罪部児童虐待課は、エージャックス合同教会の主任牧師をインターネットを使用した 14 才以下の児童をおびき出し、性的な接触に誘った容疑で逮捕、告発した。

この逮捕は児童虐待課の 4 ヶ月にわたる捜査の結果である。

2005 年 4 月に、 覆面オンライン捜査官が Yahoo のチャットルーム“ティーン・オー・カナダ”を監視していた。 この捜査官はチャットルームで 12 才の少女を装っていた。 “ゲリー・ニア・トロント”と呼ばれている容疑者は捜査官とオンラインの会話をし、会話は性的なものとなった。 会話を通じて容疑者は、性的な目的のために 2 人だけで会いたいと申し出た。 トロントの公共の場所で会うことになり、そこに出向いた容疑者が逮捕された。

児童虐待課および知能犯捜査部のハイテク犯罪課が、容疑者の住居及び容疑者が 2004 年から主任牧師を務めているエージャックス合同教会を家宅捜査した。その結果両所からコンピューターおよび文書が押収され、ケニス・ウェイン・シムス 36 歳は 14 歳以下の児童をおびき出し、性的接触に誘った罪で告発された。

シムスは、以前にオンタリオ州チャタム、サスカチュワン州リジャイナに住んでおり、その時も合同教会に所属していた。

彼は 8 月 10 日水曜日午前 10 時にフィンチ西通り 100 番地の 306 号法廷に出廷する。

 

JSS情報分析

 

インターネットを利用する悪事は多様だが、そのどれもが身元が発見されにくいことに目をつけているように思われる。また、行為そのものが人に知られることを避けやすい特徴もある。

この事件では、社会的に信用されるべき人物が、インターネットの特徴を利用して卑劣な行為に走ったことが特筆されるべきものであろう。

このようなインターネットの特徴は犯罪捜査を難しくしているが、この数年の傾向である幼児ポルノ犯罪に関する国際的な捜査やテロ捜査の例を出すまでもなく司法側は「おとり捜査」を多用しており、本件はその一端をあらわすものである。「おとり捜査」の是非については文化や伝統の違いによっていろいろと議論されるが限られた捜査資源、尽きることがない「悪知恵」、限りない広がりと良し悪しは別にした技術上の発展を続けるインターネットを考えると、肯定しざるを得ない。

勿論インターネットは悪意なしに利用する人がほとんどなのだから「不当」な介入も起こりうるが、利用者側としては疑わしい行為を慎むことが大切だ。

 

マーカム市でカージャック

 

8月8日付市警ニュース

( Japanese Social Services よりの情報提供)

 

ヨーク郡警察強盗取り締まり班は、マーカムで起きたカージャックの容疑者 2 名の捜索、逮捕につき一般の協力を求めている。

8 月 5 日金曜日、警察はウッドバイン通り 7095 番地のホリデーインで起きたカージャック通報で出動した。午後 11 時ごろ、被害にあった 47 歳になるトロント在住の婦人がホテルの駐車場を歩いている際に、 2 人の容疑者が近づき、掴みかかり、ハンドバッグと車の鍵を渡すよう要求した。被害者は言われる通りにし、 2 人は彼女の車でウッドバイン通り方向へ逃走した。

被害者は容疑者に掴まれたときに軽傷を負った。

容疑者は 2 人とも男性で、色の濃いシャツのフードを頭からかぶっており、銃を持っていることをほのめかしたが、取り出さなかった。

被害者の車は 2002 年型、灰色のトヨタカローラで AMDW270 のオンタリオのライセンスプレートをつけている。

カージャックに関して、自動車を利用する人は以下を忘れないよう願いたい。

 

  • 加害者の人体、着衣を含む全てを記憶すること。
  • このような事件に遭遇して、家族ないしはペットが車に乗っている場合、加害者に「車は渡すが他に人が車の中にいる」ことを伝える。
  • 車の乗っ取り犯が欲しいのは車であるため、加害者は通常あなたの要求にこたえるであろう。
  • 周囲に気を配ろう。
  • 疑わしい人や車がいる場合、自分の車には近づかず、安全なところに行って、警察を呼ぶ。
  • 車の鍵ないしはリモートスイッチをいつでもすぐに取り出せるようにして、ドアがすぐに開けられるようにし、鍵を探す時間がかからないようにする。
  • 車を運転するときにはいつでもドアをロックし、窓ガラスは閉める。
  • 鍵を差し込んだまま、ないしはエンジンをかけ放しにして車を離れないようにする。

 

JSS情報分析

 

我々の日常生活は、一歩間違えると惨事につながりかねない場面が多くある。特に当地は日本に比べて銃器が多量に流通していることを考えると暴力事件の危険度は高い。これまでに幾度か説明したが、カナダの推定保有銃器の数は 7 百万丁で、全人口で割ると 5 人に1丁の割合である。現実には 1 人が複数丁保有することがあると考えられるのでこの数は現実的ではないが、一方犯罪に用いられる銃器の数と犯罪発生状況から考えると、不幸にして遭遇した犯罪、特に暴力犯罪場面では、そのほとんどで銃器の存在を想定するべきだ。

この事件の場合、被害者は加害者の不当な要求を受け入れたがゆえに惨事には至らなかった。

記事にもある通り、事態に遭遇しにくいように注意する事は日ごろから気を配るべきことである。一方、遭遇した場合の対応についても、被害を最小に止めるべく、その場で考えるのではなく日ごろから心に決めるべきである。

 

「止まって待とう」運動

 

8月8日付市警ニュース

( Japanese Social Services よりの情報提供)

 

知っていますか? 1ヵ月に1人の割合で、路面電車から降車中に車にはねられる人がいる。 路面電車のドアが開いている時に車が通過して起きる事故は、 TTC の運転報告によると1日 80 件にのぼる。 路面電車のドアが開いているときに横を通過した車の運転者は、$ 110 の罰金と 3 点減点が科せられる。 車椅子用車両の出入り口が、駐車している車でふさがれることが頻繁にある。 「 TTC は、道路の交通量抑制と言うきわめて重要な役割を果たしている。道路利用者すべてが、安全で秩序ある車の流れを守り、公共交通機関の通行優先権を守るために協力し合うことが大切だ。」市警交通部長のウォルター・マックコート副総監が述べている。

8 月 8 日月曜日から 1 週間、トロント市警は TTC と協力して、「止まって待とう」と言う、路面交通乗降時の交通ルールの認識を深め、励行を促進するキャンペーンを行う。係官が TTC のバス停、路面電車の線路、 HOV 線路および車椅子運搬車両運行などで違反を犯すドライバー、自転車利用者および歩行者を対象に、公共の通行の流れの妨げになる行為を重点的に取り締まる。

「止まって待とう」キャンペーンのより詳しい内容を知りたい方は、リー・ビショップ巡査 416−808−1939 またはブライアン・バオマン巡査部長 416−808−1926 まで連絡願いたい。

 

JSS情報分析

 

当地の路面交通機関では乗り降りを段差がついた安全地帯から行う事はまれである。それゆえに交通規則では、乗客が乗り降りをしている ( ドアが開いている ) 路面交通機関の側面は、自動車の通過が禁じられているのは記事にある通りである。記事にあるように毎日 80 件を越す違反通過が現実であるとすると由々しい事態である。

交通事故は被害者はもとより、加害者にも悲惨な結果をもたらす。適法運転は、被害者を保護するばかりではなく、加害者も保護しているのだ。

以前日本で、「車は走る凶器」と言われたが、ドライバーは「凶器」を扱っていることを認識し、人はもとより自分の安全のためにも法規を熟読し、遵守する事は最低限のマナーだ。

一方、路面交通利用者は乗降の際周囲の動きには十二分に注意を払おう。