憲仁親王妃久子殿下によるトロント御訪問(8月24日)

令和元年10月11日

王立オンタリオ博物館で開催された日加修好90周年記念行事にて。(左より、ビクター・フィデリ・オンタリオ州経済開発・雇用促進・貿易相、
エリザベス・ドズウェル・オンタリオ州副総督、憲仁親王妃久子殿下、メアリー・ング小規模ビジネス・輸出促進大臣、石兼駐カナダ大使)

憲仁親王妃久子殿下は、日加修好90周年記念行事等御臨席のため、8月23日から9月1日までカナダを御訪問になり、カナダの各地で幅広い分野で活躍する様々な方々、市民の方々の温かい歓迎を受けられ御交流されました。今回が妃殿下の10回目のカナダ御訪問となります。

妃殿下は、8月23日トロントに御到着され、翌24日には、王立オンタリオ博物館(ROM)を訪問されました。バッセジス館長他の出迎えを受けられ、2007年1月のオープンの際に御訪問されて以来二度目の御訪問となる「高円宮ギャラリー」において、バックランド日本美術学芸員の案内により日本の美術工芸品を鑑賞され、今後の展示方針などについての説明を受けられました。同学芸員が特に選び抜いた根付・印籠の展示に、熱心に見入られ、質問を交えながら説明を聞かれました。


 

王立オンタリオ博物館にて。(左より、バックランド日本美術学芸員、憲仁親王妃久子殿下、バッセジス館長)


「高円宮ギャラリー」でバックランド日本美術学芸員より説明を受ける憲仁親王妃久子殿下


続いて、国際交流基金トロント日本文化センターを訪問され、清水優子所長の案内による館内を御視察されました。その後、妃殿下は約15名の子どもたちに御自身の著書『氷山ルリの大航海』を英語で読み聞かせされました。朗読後は子ども達からの質問に対し、この本を書くことを思いついた理由の一つは、ヌナブットを訪問した時にカナダの悠久に続いてきた大自然の営みを感じたことからであると説明されるなど、和やかな雰囲気で子ども達との交流を楽しまれました。


 

ご自身の著書『氷山ルリの大航海』を英語で読み聞かせされる憲仁親王妃久子殿下


さらに、ミシサガ市庁舎を訪問され、2年ぶりの再会となるボニー・クロンビー・ミシサガ市長他によるお出迎えを受けられました。同市庁舎では、2014年までの36年間、ミシサガ市長を務めたヘイゼル・マカリオン前ミシサガ市長、日本との関係の深い市議会議員、ミシサガ市に拠点を置く日本企業の代表者等約35名が出席する同市長主催昼食会(レセプション)に御臨席になり、出席者と和やかに懇談されました。

 


ボニー・クロンビー・ミシサガ市長主催昼食会にて


出席者と和やかに懇談される憲仁親王妃久子殿下


午後1時すぎからはミシサガ市庁舎隣接のセレブレーションスクエアで開催された「日本祭りカナダ」の開会式に御臨席になりました。トルドー・カナダ首相からのビデオメッセージでは、妃殿下の御来訪を歓迎し日加修好90周年を祝う旨が述べられ、引き続き、クロンビー市長及び石兼駐カナダ大使からの祝辞が述べられました。その後、妃殿下より約3,000名の聴衆の前で、日加修好90周年を祝い、ますますの発展を願うお言葉を述べられました。さらに、ニナ・タングリ・オンタリオ州経済開発担当政務官及びヘイゼル・マカリオン前ミシサガ市長も祝辞を述べられました。


 

「日本祭りカナダ」の開会式でお言葉を述べられる憲仁親王妃久子殿下


「日本祭りカナダ」の開会式にて


また、夕刻には、日加修好90周年を記念するガラ・ディナーに御臨席になりました。同ガラ・ディナーは、約330名が出席し、メアリー・ング小規模ビジネス・輸出促進大臣、エリザベス・ドズウェル・オンタリオ州副総督による御挨拶などの後、御食事と歓談を楽しまれました。その後、石兼大使による御紹介を受けられた妃殿下より、高円宮殿下のクイーンズ大学御留学に始まる高円宮家とカナダとの深い繋がりについてお話しになり、日加関係が今後も良好に続くことを希望される基調スピーチをなされ、会場のスタンディングオベーションをお受けになりました。引き続き、小曽根真氏とディオン・テイラー氏とのジャズ音楽を楽しまれました。音楽演奏の後、伊藤総領事によるベン・シプリエティ・ジャパン・ソサエティ会長への旭日中綬章授与にも御臨席を賜りました。


 

日加修好90周年を記念するガラ・ディナーで基調スピーチをされる憲仁親王妃久子殿下


会場のスタンディングオベーション