オンタリオ生活安全情報 2014年4月

平成29年7月1日

4月の治安情報
 

トロント市警は市民に、信頼する根拠の無い依頼元からの小切手を受け取らないように注意を呼びかけている。 送金サービスを利用した送金を要求するような求人には注意しよう。


求人に応じると銀行が使用された小切手が偽造で、仮に支払われた現金はあなたの口座から仮払いされた金額を引き下ろすなどの処理が行われる事になる。


当地ではクレジットカードや銀行のATM機が浸透する以前は、小切手が一般的で主な支払い手段として広く活用されていた。特に高額な支払いの場合、小切手の使用は安全性が高く、多くの人や会社により活用された。カナダでは、小切手の利用者はデビットカードやクレジットカードなどの普及により以前に比べて減少してはいるものの、利用者はいまだ多い。


日本では小切手を目にしたことの無い邦人が、トロントで小切手を初めて目にすることもあると思われる。偽造小切手の存在については必ず頭の中に入れておきたい。そして小切手の現金化を行うような仕事は受けないように注意を払うことも忘れないでおきたい。


2013年は全体を通して、銃器を使った殺人の件数は減少傾向にあり、ナイフ等の凶器による殺人の件数が増加していた。また昨年12月以来、今年に入っても1月、2月は殺人事件が0件であったものが、3月から4月上旬にかけて、殺人の件数が急激に増加している。


トロント市警察が明らかにした、2014年4月13日までの殺人事件の発生現場は以下のとおりである。

  1. 55分署:トロント東部(イーストヨーク地区):3件(射殺1、刺殺1、その他1)
  2. 54分署:トロント東部(エグリントン-ダンフォース地区):2件(射殺2)
  3. 41分署:スカボロー西部:2件(その他2)
  4. 43分署:スカボロー東部:2件(刺殺1、その他1)
  5. 23分署:トロント北西部:2件(射殺1、その他1)
  6. 22分署:トロント西部:2件(射殺1、刺殺1)
  7. 51分署:ダウンタウン東部:1件(射殺1)
  8. 32分署:トロント北部:1件(射殺1)
  9. 11分署:トロントウエストエンド:1件(射殺1)

2014年4月までの発砲件数の多い分署を挙げれば、51分署が6件で最多、ついで12分署の5件、41分署の5件となる。これらの分署は犯罪が多発する地区を管轄している。また発砲事件、射殺事件が3月以降増加していることも要注意である。