オンタリオ生活安全情報 2014年9月
9月の治安情報
安全対策:偽警官詐欺に関する注意喚起
9月22日、バンクーバー市警はホームページにて私服警察官になりすまして観光客等から窃盗を繰り返していた容疑者3人を逮捕したとの公表がありました。
同様の事案がトロント市内においても発生しております。バンクーバーの窃盗団は逮捕されましたが、同様の窃盗団は他にもいると思われますので、見知らぬ人から声をかけられた際には不用意に応じないなど、十分注意願います。
トロント市内で報告されている偽警官詐欺事案の手口は、まず(1)見知らぬ人(日本語を話すアジア系)が地図を広げてレストラン情報、または道を尋ねるなどといった方法で詐欺グループの仲間が接触をはかり、(2)これに応じていると、私服警察官を称する複数の人物が現れ、偽造の警察IDを見せた上で、旅券や財布の提示を求める。偽札に気をつけるようにと話しながら財布の中のお金を抜き取り、その場を立ち去るといった手口です。
国内の他の州では、麻薬関係の所持品検査や、クレジットカード情報を確認すると称して、身分証明書及び財布の提示を求め、暗証番号を聞き出した上でクレジットカード等を抜き取る事案も発生しています。
偽警官詐欺事件の対策としましては、(1)国籍を問わず、見知らぬ人物が近づいてきても、不用意に相手にしない。人気のない場所であれば、人通りのある場所に逃げ、絶対についてはいかない。(2)通常、警察官が財布やクレジットカードの提示を求めたり、暗証番号を聞くことはないので、不審に感じたら、周りの人に助けを求めるか、一緒に警察等に行くように言う。(3)警察への通報電話番号である911番(いわゆる日本の110番)に電話して、職務質問者の在職事実確認を行う(通常警察官が身分確認を行う際は、パスポートやカナダ政府発行のIDカードで行いますので、財布の中身を見たり、クレジットカードの提示を求めることはない由です。)といった方法が考えられます。
万が一、この手口に遭った場合には、身の安全を第一にすることはもちろんですが、被害に遭った際の通報のために、可能な限り偽警官のID及び氏名を記録しておくことをお勧めします。