オンタリオ生活安全情報 2014年11月

平成29年6月30日

11月の一般留意事項

冬の運転について

 

冬になると積雪、路面凍結等々皆さまにとっても頭の痛いウィンター・ドライビングになると思います。また、今年初めてカナダで冬を迎える方は、不安を感じておられる方もいらっしゃるかと思いますので、以下のとおり冬期ドライブ等についての参考情報です。


(1)非常時に備えて車載しておいた方がいい物
非常に気温が下がるカナダの冬期ドライブでは、「バッテリー」と「防寒」をテーマに物を準備する必要があります。

(ア)車への常備品
○バッテリーケーブル(バッテリーは低温に弱いです。)
○雪等でスタックしたときのための小型スコップ又は脱出用板など(タイヤの下に敷いて脱出に使います。)
○屋外作業用の手袋(マイナス20~30度では、ドライバー等工具を素手で持つのも困難です。)
○コート、ジャンパー等防寒着(万が一車が止まった場合は、一定時間暖房なしで待つことになります。近所への買い物でも、ジャンパー等をトランクへ入れておきましょう。)

(イ)長距離旅行
○小型毛布(自動車が故障した場合に備えて)
○除雪ブラシ、氷ベラ(車を屋外に駐車し、雪で覆われたりガラス表面が凍った場合用)
○ろうそく及びライター(自動車が故障した場合、車内で「暖」をとるのに有効。)


(2)車について
一般的に、四輪駆動車は積雪面に強いと言われていますが、「滑らない」のではなく、「滑りにくい(どれかのタイヤが滑っても他のタイヤがグリップする可能性が高い)」だけですので十分ご注意下さい。(実際、日本のスキー場等では、四輪駆動車の事故が非常に多いです。)前輪駆動車(FF)についても、後輪駆動車(FR)に比べて滑りにくいと言うだけであり、駆動輪かつ操舵輪が滑った場合はコントロールできません。


(3)タイヤについて
チェーン装着やスパイクタイヤが禁止されているため、スノータイヤかオールシーズンタイヤを装着することになりますが、オールシーズンタイヤは「冬でも滑りにくいタイヤ」であって、スノータイヤのように冬に特化したタイヤではない(積雪、凍結面でのタイヤ性能はスノータイヤに劣る)ので十分気をつけましょう。冬用タイヤの主性能は、溝の深さではなく「ゴムの軟性」であり、シーズンを重ねるほどゴムが硬化して性能が低下しますので、心配な方は専門店に相談されることをお勧めします。(タイヤメーカーによっては、3シーズンが交換の目安と言っています。)
なお、ケベック州では冬用タイヤ装着が義務ですが、オンタリオ州では義務ではありません(つまり、冬用タイヤを装着していないことが多い)。いずれにしても、積雪時の運転には、十分車間距離をとりましょう。


(4)道路の状況について
出発する前に行き先の道路と天候の状況を確認しましょう。
運輸省のウェブサイトww.mto.gov.on.ca/english/traveller/conditionsで道路の状況を確認できます。